今回のテーマ
過払い金の実例紹介
「昔の借金をずっと返していたけれど、払いすぎていたかもしれない」
そんなケースが、実は少なくありません。
長年にわたって高い金利で返済していた場合、すでに「過払い金」としてお金が戻ってくる可能性があります。
今回は、実際に1650万円や400万円の過払い金を回収した事例をもとに、どんな方が対象になるのか、そして請求のタイミングで気をつけるポイントについて解説します。
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澤田弁護士 今日は、過払い金の実例について紹介します。
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改めてになりますが、過払い金とは何でしょうか?
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澤田弁護士 過払い金とは、法律で定められた上限金利(利息制限法)を超えて支払っていた利息を、払いすぎた分として取り戻せるお金のことです。
特に、平成20年以前に高い金利(20%を超える金利)で借り入れをしていた方に多く発生します。
つまり、払いすぎた利息を返してもらうための請求が「過払い金請求」です。 -
過払い金の実例についてお話しいただけるということですが、どのようなケースがあったのでしょうか?
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澤田弁護士 今月の多額の過払い金実例ですが、なんと今年の最高額です。
元会社員の70代男性のケースで、消費者金融1社から1650万円を回収しました。 -
1650万円ですか!すごいですね!その方はどういった状況だったのでしょうか?
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澤田弁護士 昭和62年に50万円の枠で借り入れを開始し、当時の金利は29.2%。
平成11年ころに枠が100万円に広がり、平成16年には300万円に増額。
ずっと月5万円ずつ返済していたものの、利息ばかりを支払っている状態でした。
平成30年に定年を迎えた際、残り280万円を一括返済したものの、銀行にも借り入れがあり、過払い金請求をためらっていたそうです。
その後、銀行への返済が終わったタイミングで相談され、1650万円を回収できました。 -
り入れがある状況で過払い金請求するのは勇気がいりますよね。
他のケースも紹介してもらえますか? -
澤田弁護士 70代女性のケースでは、信販系のクレジットカードのキャッシングでした。
ご依頼時にはショッピングの残りもあり、53万円の債務がある状態でしたが、調査の結果、400万円の過払い金を回収しました。 -
400万円でも十分大きい金額ですよね。
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澤田弁護士 お電話をいただいたときには、約40年前からカードを使っており、平成3年から毎月1万5,000円〜2万円の引き落としが続いていたことがわかりました。
こうした長期の利用では、知らないうちに多くの利息を払いすぎていることがあります。 -
さまざまな問題にお悩みの方、ぜひ一度【みお綜合法律事務所】にご相談ください。
みおのまとめ
特に平成20年より前から高金利で取引を続けていた方は、すでに返しすぎている可能性があります。
今回紹介したように、1社から1000万円を超える金額が戻ることもあり、放置しておくのは非常にもったいないことです。
ただし、過払い金の請求には「最後の返済から10年」という時効があります。
すでに返済を終えてから年数が経っている場合は、できるだけ早めの確認が重要です。
みお綜合法律事務所では、弁護士が取引履歴を調査し、回収の見込みや費用について丁寧に説明します。
気になる方は、まずは無料相談をご利用ください。