今回のテーマ
借金問題について
借金の返済に悩む方の中には、安易にインターネットやSNSで見つけた事務所へ任意整理を依頼し、かえって状況を悪化させてしまうケースがあります。
今回は、実際に東京の司法書士事務所へ任意整理を依頼した方の事例を取り上げ、任意整理の限界や、自己破産・個人再生といった法的手続きの正しい選択肢について解説します。
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澤田弁護士 今回は借金問題についてお話ししようと思います。
最近も、こんなご相談がありました。
「7社計430万円の任意整理を東京の司法書士事務所に依頼しています。費用のほかに返済もあるため月々の支払いが難しくなり、一部滞納も出ています。自己破産か個人再生を検討した方がいいでしょうか?」という内容です。 -
なるほど、関西在住の方が東京の事務所に依頼されていたんですね。
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澤田弁護士 事情を伺うと、他にも消費者金融や銀行の借り入れ、カードローン、奨学金やエステのローンなどもあり、総額は1,000万円ほどに膨らんでいました。
任意整理をしていたのは7社430万円分だけで、残り500万円は対象外。
これでは意味がありません。
LINEで書類を送って依頼、毎月8万円を払っていたそうですが、その内訳すら不明でした。
こうした形は非常に危険です。
司法書士が無資格でやっているわけではないですが、着手金を取って払えなくなったら「辞任します」で終わり、というケースもあります。
スマホで検索して安易に申し込んでしまうと、かえって泥沼化するんです。 -
確かに怖いですね。
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澤田弁護士 実際に面談してみると、浪費の要素が強いケースでした。
ですが、収入はあるため民事再生も可能でした。
民事再生なら1,000万円の借金を200万円に減額し、3年間で返済できます。
月5万5,000円ほどです。
自己破産も浪費の程度によっては可能で、反省文や家計管理をしっかりすれば認められる場合もあります。
大事なのは、弁護士が適切に書類を整え、その人にとって最も良い解決策を提示することです。
今のように不安を抱えたまま不透明なやり取りを続けるのは絶対に避けるべきです。 -
なるほど。任意整理だけでは不十分なケースも多いんですね。
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澤田弁護士 借金問題は全体像を把握して初めて解決の道筋が立ちます。
ブランド品を売って現金化した経験などがあっても、反省と再出発の意思があれば認められることもあります。
借金問題は専門家に相談することが一番です。
ネット広告の「誰にも知られず簡単に減額」といった言葉に惑わされてはいけません。 -
澤田弁護士 みお綜合法律事務所では、分割払いにも対応し、弁護士が介入すれば取り立ても止まります。
生活保護を受給中の方は法テラスを利用すれば、実質無料で自己破産も可能です。
悩んでいるなら早めに相談してほしいですね。 -
確かに、状況によって適した解決方法は違いますもんね。
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澤田弁護士 住宅ローンがある場合は自宅を守りながら他の借金を減額できる「民事再生」という方法もありますし、自己破産でも一定の財産は残せます。
大事なのは、信頼できる弁護士に相談することです。
昔の借入で払いすぎていた場合、過払い金で解決できることもあります。
着手金無料、成功報酬のみの対応ですので安心してご相談ください。
みおのまとめ
例えば、任意整理では一部の債務を対象にできても、他に多額の借金があれば根本的な解決にはつながりません。
自己破産や個人再生であれば、借金を大幅に減額、またはゼロにできる場合もあります。
さらに、住宅ローンを残したまま他の借金を整理する方法もあるなど、状況に応じた解決策は多岐にわたります。
大切なのは、不透明な契約や安易な広告に惑わされず、信頼できる弁護士に相談することです。
みお綜合法律事務所では、相談者一人ひとりに合わせた最適な解決策を一緒に考えます。
借金でお悩みの方は、まずはお気軽にご相談ください。