ご依頼者からのお手紙

この度は本当にお世話になりました。
途中で心が折れそうになり、やめてしまおうかと思った時も、担当スタッフの方が、お忙しい時間を割いて私の話につきあってくださり、伊藤弁護士さんからもアドバイスをいただきました。この件に関わってくださった方々のサポートがなければ、何一つ前に進むことができなかったと思います。
病気とはずっと付き合って来て、通院や検査に費やしたものは大きいのですが、こうして和解が成立して、病状への不安や治療費への心配が解消して、ホッとしています。
今の願いは、いい治療法が見つかってこの病気が無くなることです。私のように、病気故の差別を受けたり悩みを持つ人がたくさんいます。今まで、この病気のことを話すと、驚かれたり、うつらないかと偏見の目で見られたりしていましたが、今はちゃんと説明するようにしています。先日は友人に検査を受けるように勧めました。
子どもたちもワクチンを接種しているので、感染の心配もなく、早くわかったことで、たくさんのことが未然に防げたと思います。
Ｂ型肝炎訴訟のことが解決していちばん喜んでくれているのは、亡くなった父だと思います。父は、私の病気がわかった時から、新聞の切り抜きなどをして情報を集め、当事者の私の方が何も知らずに父の話を聞く側に回っていました。
裁判のことも、はじめに父が知り、私の消極的な態度に歯がゆい思いをしていたと思います。生きているうちにこの結果を知らせることができなかったのは残念ですが、訴訟をすることを決めてからは、相談に乗ってくれたり、検査にも協力してくれ、ずっと見守ってくれていましたので、天国で喜んでいると思います。
これからは、病気とうまく付き合いながら悔いの無い人生を歩んでいきたいと思います。
何度お礼を申し上げても足りない気持ちです。本当にありがとうございました。